久米島(くめじま)にある
久米島の久米仙(くめせん)の「復帰三十周年記念10年43度」。
その名のとおり、沖縄日本復帰30周年を記念して製造されたボトルだ。
独特な形状の栓が印象的なボトル。
封印には「二〇〇二年五月十五日」の文字。
ラベル上の太陽は、朝日だろうか夕日だろうか。
仮に朝日だとすれば、沖縄の更なる発展を!という製造元の願いが込められているのだろうか。。。
開栓すると、正直なところ、期待するほどの香りは立っていない。
味も特筆するような部分もなく、43度というアルコールの力強さだけを感じる。
しかし、酒器に注いだあと、しばらく放置すると、それは激変する。
10分から15分くらいだろうか、甘い香りが立ち、口の中での広がり、鼻に抜ける香り、飲み込んだあとの返し(余韻)がぐんと良くなる。
瓶から注ぎ、外の空気にしばらく触れさせておくだけで、核融合が起こったかのように、こんなにも激変するとは、古酒(クース)は本当に奥深い。
実は当初は、この銘柄の良い噂だけを聞きつけて購入したのだが、上述した飲み方を知らなかった為、この酒の真実の味に触れることができなかった。
しかし、後日、(当時
あむりえ蔵部、現在
島酒家の)師匠に飲み方を伺い、ようやく真実の味を堪能することができたのである。
なお、この銘柄は限定品のため、既に終売しているが、国際通り沿いの店先では、まだ見かけることがある。
値段は¥3500~4000強と少々高めではあるが、興味のある方は是非試していただきたい。
◆製造元:(株)久米島の久米仙
◆住所:久米島町字宇江城2157
◆電話:098-985-2276
◆HP:
http://www.k-kumesen.co.jp/
◇あむりえ蔵部の紹介記事は
こちら
◇島酒家の紹介記事は
こちら
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